カルバペネム耐性腸内細菌科細菌(CRE)

2016年7月21日更新

概要Q&A

カルバペネム耐性腸内細菌科細菌(CRE)の検出について

この件につきまして、皆様にご心配をお掛けし申し訳ございません。
現在、感染症専門家の支援を得ながら最善の対策を進めております。
ご理解とご協力をお願い申し上げます。

平成28年7月19日
院長 酒井 和好

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【 Q&A 】

※出典(一部引用改変)
国立感染症研究所 「米国CDCが警告を発したカルバペネム耐性腸内細菌(CRE)に関するQ&A」
和訳:荒川宜親(名古屋大学大学院医学系研究科 分子病原細菌学/耐性菌制御学)・ 柴山恵吾(国立感染症研究所 細菌第二部)

A. CREとは「カルバペネム耐性腸内細菌科細菌」の略称で最後の切り札的抗菌薬であるイミペネムやメロペネムなどのカルバペネム系抗菌薬に対し耐性を獲得した肺炎桿菌や大腸菌、さらにその仲間の腸内細菌科に属する細菌です。

A. CREは接触感染により広がります。保菌者の方がトイレの後の手洗いが不適切であった場合や、医療従事者による患者さんの処置(喀痰や便の扱いなど)が不十分だった場合など医療器具や環境(ドアノブや水道栓)などを介して伝播拡散すると言われています。また、シンク(排水口)に生息していることからシンクと医療器具などの物品の交差により伝播拡散するとも言われています。CREは保菌しても無症状のためいつ感染したかはわかりません。

A. 健康な日常生活を送っている人に対してCREはほぼ無害ですが、入院期間の長い患者や免疫力の低下した患者さんに対しては、肺炎や尿路感染の原因となる場合が多いです。また、手術後の患者さんでは創部の感染症や腹膜炎、膿瘍などの原因になることもあり、更に血液中に浸入し敗血症を引き起こすと重篤化することが多いと言われています。

A. CREに発症した方にはCREに有効な抗菌薬を投与します。しかし、この薬を投与することで、副作用やさらに強力な耐性菌が生ずるおそれがありますので、慎重に投与する必要があります。

A. 健康な日常生活を送っているご家族の方々にはCREはほぼ無害ですので過度な心配は要りません。しかし、抗生物質を投与している方の場合にはCREが感染して増えることもありますので、その旨を医師に相談してください。 また、CREが検出されている患者さんの喀痰や便などの処置や処理の際には手袋を用いて終了後には手指を洗えば問題ありません。

A. 通常通り診察は行っています。

A. 入院の元となった病気が治れば退院できます。 高齢者でCREを保菌していることがわかった方が、老人保健施設や介護施設へ転院される場合、施設の受け入れ態勢が整うまで退院延期になる場合があります。

A. 保菌者の喀痰や便の取り扱いは注意してください。ただし、一般的な手洗いを励行していただければ、うつる可能性は少ないです。

A. CREは接触感染です。インフルエンザのように飛沫感染ではありませんので、CRE感染予防の為のマスクは不要です。手洗いが最も有効な手段です。

A. Q9と同じです。病室の入り口には消毒剤が常備してありますのでご利用ください。

A. 病院にはがんや手術後の患者さんや白血病、栄養状態の悪い患者さんなどの重い病気の患者さんが入院してみえます。このような方が発症すると抗菌薬が効きにくく、治療が難しくなります。また、CREの菌種はもともと腸内に棲息しやすい菌種であるため、ヒトの腸内に長く定着する性質を持ちます。

A.
● 手指の消毒をはじめとする標準予防策・接触感染予防策の徹底、施設改修及び伝播防止対策の実施をしています。
● 定期的に環境培養の検査を実施し、CREが検出された環境の改修を行っています。
● 環境清掃の強化を行っています。
● 医療スタッフはいつでも手指消毒ができるよう、手指消毒剤を携帯しています。
● 患者さんの状態に応じてケアの時に使い捨ての手袋やエプロン・ガウン・ゴーグルを装着しています。
● 他病院・老健施設などに転院する患者さんには退院時に検査を行っています。

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