呼吸器・アレルギー疾患内科

【COPDについて】

概要と特色診療担当表医師紹介診療内容診療実績

 禁煙外来、薬物療法に加え、呼吸リハビリテーションに力を入れています。当院の呼吸リハビリテ-ションは、呼吸器疾患専任の理学療法士が担当しますが、医師、看護師、薬剤師、言語療法士、栄養士、ケースワーカー、臨床工学技師、在宅訪問看護師によるチーム一丸で、最良の効果を目指します。呼吸筋力や下肢筋力をはじめ、歩行速度や運動持久力を測定し、改善効果を実感していただけるように取り組んでいます。
 COPD増悪による緊急入院時には、重症の場合には取り外し可能なマスク型人工呼吸器(NPPV)が必要になることがあります。当院では20年以上前からNPPVを導入しているという全国屈指の症例経験を活かして、挿管回避、救命率は90%を越えており、高水準の治療成績を誇っています。
 近年、社会的にCOPDが注目されるようになってきており、様々なタイプの新薬開発も盛んになってきています。当科では、各種の新薬の治験に参画される方も募集していますので、関心のある方は外来を受診してください。

 COPDとは慢性閉塞性肺疾患(Chronic Obstructive Pulmonary Disease)の略で、主にタバコが原因で、空気の通り道である気道が細くなったり肺胞(肺を構成しているやわらかい小さな袋)がこわれたりして、空気の流れが悪くなる病気です。そのため、息がはきにくくなり呼吸困難を自覚します。一般的に、症状は少しずつ進行していきますが、中には、一過性の気道収縮をきたして発作性に呼吸困難が生じる場合があります。COPDは日本人の40歳以上の約10%いると推定されていますが、診断されている人はごく一部といわれています。またCOPDによる死亡者数は年々増加しており、死因全体の第9位です。

どのような症状が起こりますか?

 はじめは咳や痰、坂道や階段の上りでの息切れが認められます。進行すると少し動いただけでも息切れを感じるようになります。

どのような経過をたどるのですか?

 進行には個人差がありますが、呼吸困難はゆっくりと数年の経過で進行します。なお、風邪をひいたことがきっかけとなって急速に悪化すること("COPDの増悪"と呼びます)があり、注意が必要です。

どのような検査が必要ですか?

 咳や痰があったり、動いた時に息苦しくなったりするような場合には呼吸器の病気が疑われます。呼吸機能検査により気流制限を測定することにより診断されます。呼吸機能検査は重症度を判定する指標の一つにもなります。また近年、自覚症状や増悪の頻度もCOPDに対する治療法を決める上で重要であると考えられています。

どのような治療法がありますか?

 治療法は、病気の重症度により段階的に治療を追加し強化していきます。まず、禁煙などの危険因子の回避やインフルエンザワクチン接種はすべての段階で必要です。軽症では、短期間作用性の気管支拡張薬を使用します。中等症以上では、1つまたはそれ以上の長期間作用性気管支拡張薬の定期使用やリハビリテーションを推奨します。重症の方で、増悪を繰り返す場合には吸入ステロイド薬を使用します。病気が進行し、酸素が足りなくなった状態では在宅酸素療法が行われ、必要があれば、マスク人工呼吸器を使用します。極度に重症な方の場合は、手術による治療や肺移植を行うこともあります。

生活上どんな注意が必要ですか?

 COPDでは、風邪の予防、禁煙、規則正しい生活など一般的な日常生活の管理が重要です。風邪の予防に気をつけましょう!風邪やインフルエンザをきっかけとして急に悪化する(COPDの増悪)ことがありますので、風邪をひかないように十分に気をつけてください。
●ふだんの生活では、次のことに気をつけましょう。 (1) 人込み(ほこり)を極力避け、帰宅後には「うがい」と「手洗い」を習慣付けましょう。
(2)インフルエンザの予防接種は毎年受けることをお勧めします。
●タバコは必ず止めてください!
タバコはあなたの病気の原因です。喫煙を続けると肺呼吸機能がどんどん悪化しますが、禁煙により悪化のスピードが遅くなることが分かっています。また、喫煙は肺に悪いだけでなく、心臓病や脳卒中の危険因子でもあります。
●運動をしましょう。
●悪化の徴候が認められたら、早く受診してください。
(1) 運動したときや、動いたときに息切れを普段より強く感じる。
(2) 咳がいつもよりよく出る。
(3) 痰の色が黄色や褐色で、量も多い。
(4) 脈拍がいつもより速い、動悸がする。
(5) 顔や足がむくんで、急に体重が増える。
(6) 唇や爪が紫色になる(酸素不足のあらわれと思われます)。

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