診療科・部門
低侵襲で精密なロボット手術を地域の皆さんが安心して受けられるように、より質の高い手術を提供する
概要・特長
☆最新情報
2022年12月31日 消化器外科 松下医師が日本ロボット外科学会 国内A級ライセンスを取得しました
2023年 1月 泌尿器科 ロボット支援下手術500例を達成しました
2023年 6月 消化器外科 ロボット支援下手術200例を達成しました
2023年 6月23日 手術数でわかるいい病院2023に当院が掲載されました
2023年10月 1日 ロボット手術センターが設立されました
2023年10月25日 ロボット支援下手術800例を達成しました
2024年 5月 ロボット支援下手術900例を達成しました
2024年 9⽉13⽇ 産婦⼈科 丹⽻優莉 医師が『第64回 ⽇本産科婦⼈科内視鏡学会学術講演会』で学会賞(論⽂部門)を受賞しました。
- 医療技術は日々進歩し、手術も低侵襲で精密な操作が可能なロボット手術が増加の一途を辿っています。瀬戸市、尾張旭市、長久手市の三市の市民病院である陶生病院は、地域の皆さんにより良い医療が提供できるようにと日々努めており、全国的にも極めて早期から最先端のロボット手術を導入しました。2012年に中部地方の公立病院として初めて手術支援ロボットのダヴィンチを導入し、泌尿器科で前立腺癌に対するロボット支援下前立腺全摘術を開始しました。消化器外科では、2016年に当時まだ保健収載前であった胃癌に対し臨床試験として承認を得てロボット支援下胃切除術を開始し、全国でも有数の施設とまりました。その後も大腸癌など適応疾患を順次拡大し、当院が担う高度専門医療の一つとして着実に実績を上げております。2020年からは婦人科、2024年からは呼吸器外科とロボットを扱う診療科も増えていくため、ロボット手術の将来を見据えて各診療科の連携を深め、今後も地域の皆さんが安心して高度な手術を受けられるよう、2023年10月1日にロボット手術センターを設立いたしました。当院の歴史に裏打ちされた実績とプロクター(指導医)や専門医を取得した経験豊富な医師の指導のもと、安全な手術を心掛けてまいりますので、お気軽にご相談ください。
ロボット手術センター長 松下英信
業務内容
今までの低侵襲手術をさらに精密・正確な手術へと導き、
新時代の治療を実現します。
- 『ダヴィンチ』はアメリカで開発された最新鋭の手術支援ロボットです。
- 最新の設備を揃えることで、精密かつ正確な手術を行い、患者さんの術後の負担を軽減します。
- この『ダヴィンチ』を使ったロボット支援手術は、大きな切開をせず身体に数か所の穴をあけ、ロボット特有の機能による支援により、従来不可能とされていた手術操作を可能にします。
- 執刀医はサージョンコンソールという操縦席に座り、3D立体モニターを覗きながら手はコントローラーを操作し緻密な手術を行います。
- 当院では2012年11月に中部地区の公立病院として初めて『ダヴィンチ』を導入し、その後も豊富な手術実績を積み重ね、2019年11月には最新機種へとバージョンアップしました。
- ロボット支援下手術実績 2023年1月 500例
- ロボット支援下前立腺悪性腫瘍手術
- ロボット支援下腎悪性腫瘍手術
- ロボット支援下膀胱悪性腫瘍手術
ロボット支援下前立腺悪性腫瘍手術
ロボット支援下腎悪性腫瘍手術
ロボット支援下膀胱悪性腫瘍手術
- ロボット支援下手術実績 2023年6月 200例
- ロボット支援下胃切除術
- ロボット支援下噴門側胃切除術
- ロボット支援下胃全摘術
- ロボット支援下直腸切除・切断術
- ロボット支援下結腸悪性腫瘍切除術
- ロボット支援下鼠径ヘルニア修復術
ロボット支援下胃切除術
ロボット支援下噴門側胃切除術
ロボット支援下胃全摘術
ロボット支援下直腸切除・切断術
ロボット支援下結腸悪性腫瘍切除術
ロボット支援下鼠径ヘルニア修復術
鼠径ヘルニアとは、お腹の中の脂肪や腸がお腹の壁の弱い部分を通って足の付け根のあたりに膨らみとして現れる状態です。脱腸とも呼ばれ、違和感や痛みを伴うこともありますが、手術で治すことができます。従来は、大きな切開をして直接ヘルニアを修復する『鼠径部切開法』と、小さな切開をしてカメラと特殊な器具を使っておなかの中からヘルニアを修復する『腹腔鏡手術』とが行われてきました。
陶生病院では鼠径ヘルニアに対する新たな低侵襲治療として、手術支援ロボット“da Vinci”を用いた「ロボット支援下鼠径部ヘルニア修復術」を2023年10月から施行しております。これまで当院では2012年のda Vinci導入以来、外科・泌尿器科・婦人科において多くのロボット手術を行っており(2023年10月現在で800例を達成)、この経験を活かして本術式を開始いたしました。
欧米では標準的な術式の一つですが、日本国内で本術式を導入している施設はいまだにごく少数です。現在のところ日本での保険診療の適応は無く、自由診療となる治療です。
- ロボット支援下膣式子宮全摘術
- ロボット支援下子宮悪性腫瘍手術
ロボット支援下膣式子宮全摘術
ロボット支援下子宮悪性腫瘍手術
スタッフ構成
スタッフ構成 |
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医師、看護師、臨床工学技士、事務 |
認定資格・業務実績等
認定資格(所属医師) |
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日本内視鏡外科学会ロボット支援手術プロクター(消化器外科指導医) |
日本泌尿器内視鏡ロボティクス学会泌尿器ロボット支援手術プロクター(膀胱・前立腺) |
日本ロボット外科学会専門医(Robo-doc:国内A級) |
日本内視鏡外科学会技術認定医(消化器外科) |
日本泌尿器内視鏡ロボティクス学会泌尿器腹腔鏡技術認定医 |
da Vinci Certificate / Console Surgeon |
da Vinci Certificate / First Assistant |
医師紹介
ロボット手術センター長
松下 英信
まつした ひでのぶ
指導医
- 日本外科学会指導医
- 日本消化器外科学会消化器外科指導医
- 日本内視鏡外科学会ロボット支援手術プロクター(指導医)
- プログラム責任者講習会受講済
- 臨床研修指導医講習会受講済
専門医
- 日本外科学会外科専門医
- 日本消化器外科学会消化器外科専門医
- 日本ロボット外科学会専門医(Robo-doc:国内A級)
認定医
- 日本内視鏡外科学会技術認定(消化器・一般外科領域)
- 日本消化器外科学会認定消化器がん外科治療認定医
- 日本食道学会認定食道科認定医
- 日本乳癌学会認定医
- 日本救急医学会 腹部救急認定医
その他
- 難病指定医
- 小児慢性特定疾患指定医
- da Vinci X Certificate取得 / Console Surgeon
- 内痔核治療法研究会主催四段階注射法(ALTA療法)講習会受講済
- 厚生労働省緩和ケア講習会修了
泌尿器科部長
武田 宗万
たけだ ひろかず
指導医
- 日本泌尿器科学会泌尿器科指導医
- 臨床研修指導医講習会受講済
専門医
- 日本泌尿器科学会泌尿器科専門医
その他
- 日本ミニマム創泌尿器内視鏡外科学会腹腔鏡下小切開手術(ミニマム創内視鏡下手術)施設基準医
- 前立腺癌密封小線源療法技術講習会受講済
- 前立腺癌永久挿入密封小線源治療安全取扱講習会受講済
- 全国自治体病院協議会指導医養成講習会タスクフォース
- 日本EE学会所属
- 日本泌尿器学会ボーティングメンバー
- da Vinci S Certificate / Console Surgeon取得(泌尿器科da Vinci支援手術教育プログラムライセンス修了)
- 泌尿器ロボット支援手術プロクター
産婦人科主任部長
近藤 紳司
こんどう しんじ
指導医
- 日本産科婦人科学会認定産科婦人科指導医
- 日本婦人科腫瘍学会婦人科腫瘍指導医
- 臨床研修指導医講習会受講済
専門医
- 日本産科婦人科学会産婦人科専門医
- 日本婦人科腫瘍学会婦人科腫瘍専門医
認定医
- 日本がん治療認定医機構がん治療認定医
その他
- Certificate of da Vinci System Training As a Console Surgeon
- 名古屋大学医学部臨床教授
- 緩和ケア研修会修了
呼吸器外科部長
後藤 真輝
ごとう まさき
専門医
- 日本外科学会外科専門医
- 呼吸器外科専門医合同委員会呼吸器外科専門医