院長の挨拶/基本理念・方針/患者の権利と責務/こどもの患者の権利

院長の挨拶

公立陶生病院のホームページを覗いてくださりありがとうございます。

当院は、瀬戸市、尾張旭市、長久手市の3市が構成する組織を設立母体とする公立の総合病院です。当院が設立されたのは1936（昭和11）年で、今年で創立88年を迎えます。所在地は愛知県の尾張東部にある瀬戸市で、名鉄瀬戸線と愛知環状鉄道の複合駅のすぐ近くにあります。名古屋からは栄町駅から瀬戸線で30分程度、JR中央線の高蔵寺駅からは愛知環状鉄道で10分程度で病院に到着し、比較的アクセスも良好な立地となっています。2020（令和2）年に新棟と駐車場を含めた全ての建て替え工事が終了しハード面がリフレッシュされました。院内の廊下や中庭には、地域性を表す「せともの」でできた作品が数多く展示されていますので、是非ご覧ください。

当院のベッド数は633床で、診療科は30科あります。ここに約200名の医師、750名を超す看護師を含めておよそ1400名の職員が地域住民の健康を守るために日夜働いています。また、当院では毎年16名の新しい研修医や数十名の看護師を受け入れていて、医療の基礎を学んでいます。そして研鑽を積んだ当院出身の医師や看護師が、東海地方の多くの医療機関や地域の医療現場で活躍しています。近年では患者さんの治療を行うだけでなく、近隣の市町村に医師や看護師が出向いて、地域住民の皆さんに講演を行ったり、糖尿病や転倒予防などの日常生活指導を行ってきました。しかし、全国的な新型コロナウイルス感染症の影響で、これらの活動を中断せざるを得ない状況となりました。現在もコロナは完全には終息していませんが、大分落ち着いてきたため、今後は住民の皆さんとともに健康を守るための活動も積極的に行っていく予定です。当院からの「出前」活動を希望される際には地域医療連携室にお気軽にご相談ください。

当院には救命救急センターがあり、令和4年度には約8000台、令和5年度には約9000台と急速に救急車の受け入れが増えました。多くの患者さんの治療のために、夜間も毎日10名の医師を中心に救命センターをはじめ、多くの部署で当直業務を行なっています。中でも産科医に加えて新生児集中治療室（NICU）には小児科医が24時間勤務していますので、安心して出産していただけます。さらに、心筋梗塞など冠動脈の病気に対しては、必要に応じて24時間カテーテル治療ができる体制をとっています。また、外科部門では従来から行っていた外科、泌尿器科に加えて婦人科、呼吸器外科でもロボット（ダヴィンチ）手術ができるようになりました。ヒトの手では難しい細かい動作をロボットの手を操作して安全に行っています。さらに、脳神経外科・耳鼻科で取り入れていたナビゲーションを併用した手術を整形外科にも拡大し、安全面だけでなく放射線被曝の低減にも寄与できるようになりました。

最後になりましたが、陶生病院では地域の皆さんから信頼される病院を目指して職員一同、日々頑張って参りますが、何かお気づきの点がございましたら遠慮なくご意見くださいますようお願い申し上げます。